RPG技術者不足への研修サービス

お客様のご要望に合わせたRPG研修サービスの導入事例をご紹介いたします。

導入事例 S社様

製品・サービス・技術情報

  • IBMi(AS/400) RPG Ⅲ のオーダーメイドによる研修サービス

課題

  • 長年IBMiシステム維持管理に携わられてきたIBMi RPG技術者から若手社員へ開発技術を継承し、今後のシステム維持・管理(内製化)を行う必要が出てきた。
  • レガシーシステムの技術者が枯渇していく中で、スピード感を持ってプログラムの作成や保守ができないのではと、IBMiシステムを継続して利用することに不安があった。

ソリューション

「PROGRAMMING in ILE RPG」というILE RPG解説書の英語書籍を翻訳し、
お客様のご要望に添って専用のテキストを作成し研修を実施しました。

当社の開発経験豊富な技術者がお客様先へ伺い、5日間、テキストに沿って研修を行ったのち、
課題となるプログラムと設計書をご提示し実践に近い開発課題に取り組んで頂きました。

研修の概要

お客様のご要望をヒアリング(※オンサイト/オフサイト)

    オンサイト/オフサイト

お客様先にてオンサイトで研修

お客様先にてオンサイトで研修

オンサイトでの研修後も、Backlogなどの管理ツールにてお客様の疑問や問題を解決

RPG研修カリキュラム

1日目:IBM i 基本操作
  • 5250エミュレータの基本操作
  • 主要コマンドの説明
2日目:プログラム作成基礎知識-①
  • 物理ファイル、論理ファイルの解説・作成
  • データ・ファイル・ユーティリティー(DFU)の実習
  • QUERYユーティリティーの実習
3日目:プログラム作成基礎知識-②
  • 印刷装置ファイルの解説・作成
  • 印刷プログラムの作成
4日目:プログラム作成基礎知識-③
  • 表示装置ファイルの解説・作成
  • 画面プログラムの作成
5日目:プログラム作成基礎知識-④
  • 表示装置ファイルの解説・作成(サブファイル)
  • 画面プログラムの作成(サブファイル)
  • デバッグの手順
6日目:RPGプログラミング課題の添削/解説
  • 課題1「社員マスタ一覧表の発行」
  • 課題2「社員マスタ保守」

研修にてお客様に作成頂いた課題プログラム例

  • 各画像はイメージです。

弊社より、課題プログラムの設計書・フローチャートを作成しお客様に送付いたします。

設計書 フローチャート

上記資料を基に、お客様ご自身で実際に課題プログラムを作成して頂きます。

メイン処理 作成処理

作成頂いた課題プログラムについて、弊社講師より内容確認および解説を行います。

(例)マスタ保守プログラム

メイン画面 マスタ作成画面

効果

5250エミュレータの基本操作や基本的なコマンド、IBMi RPGⅢの文法等の開発基礎知識を理解することができた。
今後、継続してスキル習得は必要になるが、プログラムの解析や調査等をある程度行う事ができるスキルを身に付けられた。

お客様からの声

  • VBAの経験はありましたが、RPGⅢは理解できるか心配でした。
    研修中は身近なもの(EXCEL)等に例えて説明して頂けた部分は非常にわかりやすくイメージすることができて良かったと思いました。
    再度自分自身で復習を行い、わからない部分は教育資料を見直したりして学習していきたいと思います。
  • RPGⅢに関する知識が少なく、操作方法やコーディングに不安がありました。
    今後、RPGを作成・修正する機会が増えていくので、物理ファイルの作成方法などを含め、RPGの基本的な操作方法を勉強できたのは非常によかったです。
  • 初歩的な学習ができゆっくりと説明して頂けたのでよかったです。
  • 5日間の中で基本的に必要な内容が集約されており、勉強になりました。
  • 個別指導して頂けたので、途中脱落せずに研修期間を終える事が出来ました。
  • テキストをただ読むだけだと難しく感じましたが、都度、講師の方が分かりやすく注釈を入れてくださったので、流れの把握が出来ました。

今後の展望とアフターフォローについて(弊社担当者より)

今回の研修でRPGⅢプログラムのソースコードがご理解できるようになられましたので、仮にトラブルが発生した場合、既存プログラムの解析を行うことができるとお言葉を頂きました。
今後も研修内容の理解を深めて頂いたのち、2023年頃に自社プログラムの保守・改修を予定されています。
なお弊社のアフターフォローにつきましては、今回の研修内容にてご質問がございましたら随時回答させて頂きます。
また、さらに発展的なRPGおよびRDiの研修をご提案させて頂きたいと考えております。

導入事例 H社様

課題

  • 若手の技術者にRPGを勉強させて、自社のシステムの保守を任せたい
  • 自分が教育してもよいが、RPGは我流で覚えているので、自分の知識が正しいのか自信がない
  • プロの正しい知識を教育してほしい

ソリューション

  • 完全フリーフォーマットRPG
  • RPG研修カリキュラム
  • RPG研修テキスト

評価

  • プログラミングの基本を教えてもらえて、体系的に理解することができた。
  • VBAに慣れていたため、似ている作りの完全フリーフォーマットRPGは読みやすかった。
  • 気軽に質問しやすい環境だった。
  • 35年の開発経験の中で『目から鱗』的な話も多かった。

背景

長年IBM i(AS400)を使ってきたH社の情報システム部門は、若手の技術者にRPGを勉強させて、自社のシステムの保守を任せたいと考えていました。
そのため、プロの正しい知識を教育してほしい、という依頼があり、RPG研修を実施いたしました。

研修カリキュラムには、IBM iデータベース用語と一般的なSQL用語との比較、PDM/SEUの基本的な使い方、SDAを使用したディスプレイファイルのテスト方法などを盛り込みました。

研修テキストは、「Programming in ILE RPG 5th Edition」という英語の書籍を、翻訳して作成しました
この書籍ではRPGソースコードが基本的に完全フリーフォーマットで書かれているため、RDiの使用が推奨されていましたが、お客様のご要望により、PDM/SEUを使用して完全フリーフォーマットRPGのコーディングを行いました。

研修を通じてRPGの勘所を伝えることが出来た結果、H社の若手技術者は自社のシステムの保守に取り組み始めました。

実際のRPG講習プログラム

自社に合わせたカリキュラムをカリキュラムを組むことが出来ました。

プログラム

  1. プログラミングとRPGの紹介
  2. はじめに
  3. ファイルの作成と使用
  4. 宣言の使用
  5. プログラムワークフローの制御
  6. 算術演算と関数の使用
  7. 文字データの処理
  8. 日付の操作
  9. DBファイルへのアクセスと更新
  10. SQLを使用したファイルの処埋
  11. 配列の使用
  12. 対話型アプリケーションの作成
  13. プログラム呼び出しとパラメーターの受渡し
  14. プロシージャーを使用したモジュ―ル式プログラムの構築
  15. サービスプログラムの構築
  16. 工ラー処理
  17. サブファイルを使用したプログラミング
  18. APIの操作

受講効果・今後の展望

研修テキストには専門用語が多く、理解できるか心配でした。

理解しにくい部分を、オープン系技術者になじみのある表現に言い換えていただけたので、理解することが出来ました。(お客様の声)

研修の間隔が空いた時、前回の内容を忘れてしまわないか心配でした。

毎回研修の最初に前回の復習問題を実施していただけたので、覚えておくべきポイントの整理や理解度チェックが出来ました。(お客様の声)

最初にコーディングするRPGのソースコード
その固定フォーマット版もサポートあり