技術向上の取り組み

ソリューション・ラボ・ジャパンで年2回行っている、社内勉強会です。

過去の開催レポート一覧

社内勉強会:2022年6月24日開催レポート

ソリューション・ラボ・ジャパンで年2回行っている、社内勉強会です。部署や個人が持つ技術ノウハウや案件を通じて得た知見などを、発表を通じて参加者全員に共有することで、全社的な技術向上に努めています。
今年度は、Zoomを活用したオンラインと、2022年4月より新たにオフィスに解放されたオープンスペースからの発信のハイブリッド形式で開催いたしました。

当日のプログラム

  • 各発表に質疑応答時間を含む

発表内容

開始の挨拶

ソリューション事業部 事業部長 平片 才知

冒頭に事業部長・平片が、繁忙期であるにも関わらず、多くの発表者が集まり、4つのテーマで発表会が開催できることについて、感謝の思いを語りました。今回も終了後のアンケート結果に基づいて、優秀発表者の表彰があることを説明しました。
最後に、この技術発表会で得た情報や知識で、自身の技術力を向上させることはもちろん、お客様へ技術情報の提供や提案に活かしてほしいと参加者に伝えました。

DataSpider事例紹介(K社様システム再構築PRJより)

ソリューション事業部 K.S 入社18年目 40代 男性エンジニア

ソリューション事業部 I.K 入社2年目 50代 男性エンジニア

最初の発表者K.SとI.Kは、長らくIBMiをご利用頂いています、メーカーK社様のシステム再構築プロジェクトにて使用したDataSpiderの活用事例を紹介しました。
本プロジェクトは、K社様の3事業所において、各生産管理の仕組みを統一し、効率化を図ることを目的に始まりました。本プロジェクトに参画したのは2019年5月からで、2022年8月に本稼働を予定しています。IBMi とAWS の連係方法において、先方でDataSpiderを使用した実績があることから、DataSpiderを使用することになりました。
DataSpiderの開発画面を映し、コードを書くというよりは、アイコンを置いて繋げてを繰り返す直観的な操作であることをご紹介しました。指示系、実績系のやりとりに必要な定義は約20数個作成し、定義を作成するのにかかった日数は3日程です。スクリプトを1個作成すれば他は同じ形のため、コピーと修正を繰り返し作成すればOKという手軽さをアピールしました。
DataSpiderのその他の活用事例として、Pittalyクラウドサービスとのデータ連携を紹介しました。こちらを使用すればメールサーバーとIBMiの連携も可能となります。
ツールのメリットとして、処理の流れを確認しながら作成できること、機能がアイコン化されて用意されているので、必須項目の入力で処理が作成できること、コードを記述しないのでテスト期間が短くて済むことを挙げ、一方デメリットとしては、導入費用が高く(導入費用が550万円から)、DataSpiderを考慮した提案はしづらく、本プロジェクトに関しては先方が既にDataSpiderを使用していたため導入できたことを挙げました。
最後に「DataSpiderを使える人が社内にあまりいないため、興味を持った人はぜひ手を挙げて欲しい。仕事の幅が広がると思うので、特に若手メンバーにチャレンジしてみてほしい」と呼び掛け、発表を終えました。

IBMiのIWSサーバーを使用した、デジタルトランスフォーメーション事例紹介

ソリューション事業部 S.A 入社3年目 40代 男性エンジニア

ソリューション事業部 R.M 入社4年目 40代 女性エンジニア

発表者S.AとR.Mは、Z社様のDX化に関するIWSサーバーによるAPIについて発表しました。
IWSサーバーによるAPIを実装することで、現行の電話・FAX業務を軽減すること共に齟齬が少なくなることから、経費を削減することが出来たそうです。
このIWSサーバーの構築手順とサービス構築の手順を画面を交えて説明しました。
また、今回で得ることが出来た注意点や必要な情報を紹介してました。
最後に、今後展開出来るお客様の説明を行うと共に、協力してくださった方々へのお礼を述べ、発表を締めくくりました。

LANSAを活用した WEBシステム開発 D社様システム再構築プロジェクト報告

ソリューション事業部 N.S 入社13年目 30代 男性エンジニア

2012年、SLJでPHPとRPGによるシステム開発を実施いたしました。時が経ち、IEのサポート停止もあって改めてLANSAを活用したWEBシステム再構築を行うこととなりました。
今回の再構築では、現行のビジネスロジックに相当するRPGはそのまま資産活用、画面側のPHPをLANSAへ置き換えるのが必須要件です。LANSAからRPGの実行についてはランサ・ジャパン様も前例を持っておらず、技術検証から開始となりました。制約事項は有りますが、無事呼び出すことができ、要件をクリアすることが叶いました。
そのほか、帳票の出力がi-SpoolからCreateForm!へ変更されるに伴い、PRTF出力をCSVの出力へ変更したり、帳票出力一機能だけLANSA化、CreateForm!移行ができないため、ZendServerを使用せずに動作するPHPでの実行・環境の擁立、CSV取込時のバリデーションチェックをPHPからRPGへ移管…といった技術の確立に努めることもできました。
また、今回若手PG3名―うち2人はLANSA未経験―が参画したため、彼らのスキルアップもプロジェクトの一環で行われました。ヒアリングを実施し、それぞれが学べたこと、吸収できた知識などを展開いたしました。なお、未経験2名については、今回用意した1週間程度の学習資料によって、LANSAプログラマーとして戦力となり得たことも一つの成果です。
本プロジェクトはスケジュール遅延も発生せず、無事本番稼働を迎えましたが、いくつかの課題はございます。そのうちの一つがLANSA VL-Webになったことで発生した画面描画レスポンスに時間がかかることです。これについては、CPUスペックなど非機能要件の確認として、今後も必要な事項と捉えています。
今回、プロジェクトを円満に迎えられたのはメンバー一人一人が力を発揮してくれたこと、何よりこれまで築き上げてきたお客様との信頼関係によるものと考えております。これからもより一層の関係を培い、次代に引き継いでいけるよう努力を惜しまないようにいたします。

社会課題解決(研究)食品ロス・食品廃棄削減へ向けて

ソリューション事業部 S.S 入社20年目 40代 エンジニア

2021年上期技術発表会に引き続き、SDGsに対する取り組みとしてIBMナレッジモール研究「社会課題解決(研究)食品ロス・食品廃棄削減へ向けて」での研究報告と今後へ向けての取組について紹介を行いました。

以下、ナレッジモール研究内容まとめ

  • 家庭における食品ロス削減には、発生の予防とその継続が重要
  • 一方、我々の食体験は「食の喜び」が最も重要であり、食品ロス削減のためにそれを阻害してはならないと考えている
  • 人間と同じで定期的に冷蔵庫内をデータ化し健康状態を把握する健康診断が効果的
  • 実現性の見えている技術を組み合わせることで、効果的なデータ取得が可能
  • データを見せるだけではなく継続する目的を提供することで、無理なく食品ロスの予防ができる。結果的に対処法で終わらない食品ロス削減が実現できる。

今後の取組について
昨今、注目を集めているRFID(電子タグ)とスマートフォンを活用して食品ロス・食品廃棄削減をはじめ、フードテック領域のアプリケーション開発において何が実現できるか研究開発を行っていきますという言葉で発表を締めくくりました。

総評

代表取締役 森原 達夫

今回の技術発表会の締めくくりとして、各発表テーマに対して、所感や印象的だった部分を話しました。
全体的な所感は、事業部としてIBMi以外のビジネスも数多く対応している中で、今回はIBMi中心の事例紹介だったのがソリューション・ラボ・ジャパンらしいという印象、ぜひ引き続き下期も、幅広い分野での事例発表を期待していますとのメッセージを伝えました。
最後に、週末金曜日午後の慌ただしい中、当発表会に参加した社員の皆さん、今回の発表会の為に準備および発表を担当頂いた発表者の皆さん、そして、技術発表会の企画、準備、運営を対応頂いた運営担当チームの皆さんに対して感謝を伝え、閉会の挨拶を終えました。

技術発表会を終えた社員の声

日々の業務が多忙な中で準備を行うため、一か月前から作業計画を練りました。その甲斐あって本番では慌てることなくスムーズに発表を行うことができました。今後の教訓として、一番伝えたい内容へ重点的に時間を割けるよう、リハーサルを行えばより良い発表にできるので活かしていきたいです。

ソリューション事業部 K.S 入社18年目
40代 男性エンジニア

ソリューション事業部 I.K 入社2年目
50代 男性エンジニア

メンバーから預かった言葉も、自身の思いの丈も、すべて発表にぶつけることができました。LANSAといった専門的な用語を聴講者に説明することも怠らず、その上で一番優先すべき内容に注力できたのは良い点でした。聞き手としては、コーディング作業が減少しているようで、主流の移り変わりを感じました。

ソリューション事業部 N.S 入社13年目
30代 男性エンジニア

オンラインでなく衆目の前で発表を行い緊張しましたが、開発したDXプロジェクトを語ることができました。リハーサルに力を入れ、図や絵を積極的に取り入れることで、相手に分かりやすい発表を行えました。他の発表も聞いて、様々なツール・アプローチがあると知ることができたので、我々も新しい技術を学んだ際はまた発表したいです。

ソリューション事業部 S.A 入社3年目
40代 男性エンジニア

ソリューション事業部 R.M 入社4年目
40代 女性エンジニア

IBMナレッジモール研究に取り組んできた成果のまとめを発表することができました。今後各種サービスとの連携基盤が必要となる中で、どのようなことができるのかを見極め、強みにしていく必要があると認識しました。発表内容は専門技術に特化しており、SLJの特色がよく出ていたと感じました。

ソリューション事業部 S.S 入社20年目
40代 エンジニア

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